台風の中、台風と共に・・・縄パートナーさんは、福岡を去って行きました。
心配性で、不器用で、頑固で、負けず嫌いで、マイペースで・・
とても手の掛かる縄パートナーでした!苦笑
そんな性格で、練習の虫みたいな縄パートナーさんと一緒にやっていけたのは、
きっと水田マリぐらいだと思います。笑笑
では、なぜ一緒にやれていたのか?
優しさ、真面目さ、縄に対する真剣さ・思いの強さ、努力、常に安全性に配慮し、
気がけてくれる人だったから・・・でしょうか。そんなところが大好きでした。
SMの面でも、いろんなものを見てきた人だから、知識的にも学ぶことが多く、
だからと言って、危険な人でもなく、無知な私にはこの世界の人が新鮮だったのかも知れません。
やっと、縄パートナーさんのことが分かり始めて・・これから!って時だったのに・・
もっと、お互いを理解し、信頼し、努力し、これから、2人の縄を表現することができるようになったんだろうなぁ!もう少し時間が欲しかった!大事な人を失った想いです。
3回の発表会にチャレンジし、苦楽を共にしてきた2人の絆は本当に強いものだったと思います。
「僕を信じる!と言ってくれた事が一番嬉しかった。ありがとう」
縄パートナーさんが私に下さった言葉です。
吊りをするということは、命を預けることです!緊縛事故の危険と隣り合わせです。
私は、縄パートナーさんになら、命を預けてもいい!そう思っていました。腕の1本や2本ダメ
になろうがそれは、覚悟の上でやっていました。
そうなっても後悔はしない!
勿論、あってはならない事です!でも、危険は0になることは絶対ありません。
そうならないための、知識・技術・観察力・気遣い・配慮ができるか?ということです。
それが彼はきちんと出来るという意味で、信じていました。
全体重を彼の縄に預けること!私にとっては、とても幸せな事でした。危険だからこそ!・・
お互いの信頼関係のもとに、努力と想いから生まれる吊りの形がとても好きでした。
SMの醍醐味なのでは無いでしょうか?
最後の発表会では、女性陣の涙が、2人の最高のご褒美となりました。
まだまだ、未熟な2人だけど、今の2人にとっての最高の満足感で2人の縄を終えることが
でき、嬉しく思いました。
夜の便での旅立ちの予定でしたが、台風のため、予定を前倒しに!台風が来る前に出発!
という判断で・・・お昼前に電話があり、私は慌てて家を飛び出しました。(責貞やお友達に電話したり、出かける用意をしたりしていたはずなのですが、あまり記憶もなく・・・責貞が電話の内容がほぼ意味不明だったと言っていました。)
縄パートナーさんの家に着き、手荷物を乗せて空港へ向かいました。彼は、「飛ぶ便の一番遅い飛行機を!」と気遣ってくださいましたが、私は、「一番早い便にして!」と言いました。時間が遅くなればなるほど、台風が接近し飛ばなくなるだろうから・・・。チケットが取れる一番早い
時間のものを手配し、空港に着いて15分?20分でのお別れとなりました。
最後に何を話していいのかもわからず・・・。ただ側にいることしかできなかった。
家で連絡を受けてから1時間後のお別れでした。心の準備も何もできていないまま・・・。
あっという間に去って行きました。
振り返る事もなく・・・。ちょっと寂しかったけど、
彼が振り返っていたら、私自身が、これから先、前に進めなかったのかも知れません。
彼が去った後、こんなに涙が流れるものなのか?というほど、泣きました。
気づいたら、涙が流れている・・・そういう状態・・・。
泣きすぎて頭が痛い・・・。(あとから気づきましたが風邪引いたみたい・・)
水田マリは、涙を流さない人間でした。でも、こんなに涙を流せるようにしてくれて、
本当に感謝です。心を開けるようになった、人と向き合えた証なのです。
それは、私が人として成長できたのだと思います。
SMにおいても、とても重要な事です。
その人を信じ、心を開き、向き合い、全てを預けることができるようになったこと!
素直に感じ、想い、受け入れること・・・表に出す事ができるようになった事!
本当に感謝です。ありがとうございました。
私は、縄パートナーさんをそうさせることができたのでしょうか?
縄パートナーさんのストッパーは完全には外せなかった。そう思います。
水田マリまだまだダメですね!
でも、2人の9ヶ月という長いようで短い時間を精一杯過ごすことができました。
とても充実していて、楽しかったです。
一緒に、過ごした日々・・いろんな所に行ったね!美味しいものもいっぱい食べたね!
お互いが作ったご飯も美味しかったね!仲間達と過ごした時間も楽しかったね(^ ^)
少なくとも、2人の夏は二度と訪れないと思っていたので、後悔しないように
夏を楽しめてよかった!2人の想いがちゃんとある状態でお互いの誕生日が過ごせたら
よかったのに・・その願いは叶わなかった・・・。少し残念だったけど・・・
何度も、私が縄パートナーさんと離れようとしてしまったこともあったね(^^;;
今考えると私が子供っぽかった・・・・。そんな私を責める事なく、いつも受け止めて、
僕が悪かった!と謝ってくれてありがとう。
2人の時間は、良い時ばかりではなかった!仲間に心配かけて、助けてもらって!
それも良い思い出です。
そんな山あり谷あり、苦楽を共にしたから、ぶつかり合ったから、より信頼関係が出来ていった
のだと思います。今となっては、全部本当に良い思い出。
これからも、精一杯!縄パートナーさんらしく過ごしてください!
お元気で(^ ^)いっぱい!い〜ぱい ありがとう♡
また、いつか、どこかで、笑顔で会いましょう!
縄パートナーさんに幸あれ!